悪い人ではない。でも頼りない。女性が男性との将来を想像できなくなる3つの瞬間
「特に嫌なところがあるわけではないんです」
女性会員さんとの面談で、この言葉を聞くことがあります。
「優しいですし、話も聞いてくれます。でも、結婚後の生活が想像できなくて……」
私は、もう少し詳しく聞いてみます。
「どんなところで、そう感じたんですか?」
「うーん……。何を聞いても、あまり自分の意見が返ってこないんです」
悪い人ではない。
一緒にいて不快なわけでもない。
それなのに、なぜか将来が見えない。
婚活では、この「悪くないけれど、決め手がない」という理由で交際が終わることが少なくありません。
もちろん、男性だけに問題があるとは限りません。
私は女性会員さんにも、いつもこう伝えています。
「おかしいな、違うなと思うのであれば、本人に伝えないといけないよ」
👩「でも、言わなくても何となく分かりませんか?」
「分からないよ。思っていれば伝わる、というのは思い込みだから。話し合ってみて、それでも価値観が違うなら仕方がない。でも、伝えないまま相手を判断するのは違うと思う」
この話をすると、自分から気持ちを伝えられるようになる女性もいます。
ただ、女性側が伝える努力をするだけでは足りません。
男性側も、自分がどんな場面で「頼りない」と思われているのか、気づく必要があります。
女性が男性を頼りないと感じるのは、単に「決断が遅いから」ではありません。
私は大きく分けて、次の3つがあると思っています。
1.自分の人生に目標がない
ある女性会員さんに、交際中の男性について聞きました。
「彼とは、将来の話をしましたか?」
「一応、聞いてみたんです。今後どんな生活をしたいですかって」
「彼は何と?」
「“そのときになってみないと分からないですね”って」
さらに聞いてみると、住む場所も、仕事についても、子どもについても、
「どちらでもいいです」
「相手に合わせます」
「まだ分かりません」
という答えが続いたそうです。
相手に合わせられることは、悪いことではありません。
むしろ、結婚生活には柔軟さが必要です。
でも、何を聞いても「どちらでもいい」と言われると、女性はだんだん不安になります。
「この人は私を尊重してくれているのか。それとも、自分の人生について何も考えていないのか」
その違いが見えないからです。
結婚すれば、決めなければならないことが次々に出てきます。
どこに住むのか。
仕事をどうするのか。
家計をどう管理するのか。
親の介護が必要になったらどうするのか。
正解のない問題ばかりです。
そんなときに、
「君が決めていいよ」
「どっちでもいいよ」
「僕は何でも大丈夫」
と毎回答えられたら、女性は「結局、私が全部考えることになるのでは」と感じます。
女性が求めているのは、男性が何でも一人で決めることではありません。
「僕はこう考えている。でも、あなたの考えも聞きたい」
この一言があるだけで、印象は大きく変わります。
目標といっても、壮大な夢である必要はありません。
出世したい。起業したい。家を建てたい。
そんな分かりやすい目標がなくてもいいのです。
「家族と食卓を囲める生活がしたい」
「仕事だけではなく、家庭の時間も大切にしたい」
「困ったときに支え合える夫婦になりたい」
これも、立派な将来像です。
自分は何を大切にして生きたいのか。
その軸が見える男性には、女性も二人の未来を重ねやすくなります。
2.自己開示が少ない
「彼は、私の話をよく聞いてくれるんです」
「それはいいですね」
「でも、彼自身のことは、ほとんど話してくれなくて……」
「どんなことを聞いても?」
「仕事はどうですかと聞いたら、“普通です”。休日は何をしているんですかと聞いたら、“家でゆっくりしています”。家族とは仲がいいですかと聞いても、“悪くないです”って」
まるで面接のような会話です。
この男性は、余計なことを言って嫌われないように、慎重に答えているのかもしれません。
ところが女性からすると、
「何を考えているのか分からない」
「私に心を開いてくれていない」
「この先、もっと深い話ができるのだろうか」
と感じます。
聞き上手な男性は好印象です。
しかし、自分のことを話さず、女性に質問ばかりするのは、聞き上手とは違います。
自己開示とは、秘密や重い過去をいきなり打ち明けることではありません。
「仕事でこんな失敗をして、今でも少し悔しいんです」
「実は人見知りで、今日はちょっと緊張していました」
「子どもの頃、父に言われたこの言葉を今も大事にしています」
出来事だけでなく、そのとき自分がどう感じたのかまで話すことです。
女性は、情報だけを知りたいのではありません。
その人が何をうれしいと感じ、何に悩み、何を大切にしているのかを知りたいのです。
人は、分からない相手との未来を想像できません。
完璧に見せようとするほど人間味が消え、かえって距離が縮まらないこともあります。
3.お金の使い方に、相手への思いやりが見えない
面談で、こんな話を聞くこともあります。
「彼、デート代を一円単位まで割り勘にするんです」
「割り勘そのものが嫌だったんですか?」
「いえ、私も払うつもりです。でも、毎回きっちり計算されると、何だか……」
ここで大切なのは、奢るか割り勘かという話だけではありません。
倹約家とケチは違います。
将来のために計画的に貯金をしている人は、むしろ頼もしく見えます。
一方で、相手の負担や気持ちを考えず、自分が損をしないことばかりを優先すると、女性はケチだと感じます。
例えば、女性が遠方から来ているのに、自分の交通費だけを理由に毎回自宅近くを指定する。
誕生日に高価なプレゼントを用意する必要はありませんが、相手が喜ぶことを考える手間まで惜しむ。
自分の趣味にはお金を使うのに、二人で過ごす時間には「もったいない」と言う。
女性が見ているのは、金額だけではありません。
「この人は、二人の生活に時間やお金を使う気があるのか」
そこを見ています。
結婚生活では、お金の問題を避けて通れません。
だからこそ、女性はデート中の小さなお金の使い方から、結婚後の生活を想像します。
「今日は僕が出すね。次のお茶をお願いしてもいい?」
このように、お互いが気持ちよく負担できる方法を言葉にできれば、印象は変わります。
大切なのは、気前のよさを演じることではありません。
お金に対する考え方を話し合い、相手への配慮を示すことです。
女性が感じる「頼りがい」とは何か
女性は、何でも迷わず決める男性だけに魅力を感じるわけではありません。
悩むことがあってもいい。
答えがすぐに出なくてもいい。
弱い部分があってもいい。
それでも、
「僕はこう思う」
「分からないから、一緒に考えたい」
「二人で決めたことには責任を持つ」
と言える男性には、頼りがいがあります。
自分の人生を生きていること。
自分の考えを伝えられること。
相手との未来に向き合う覚悟があること。
女性が見ているのは、表面的な男らしさよりも、その姿勢なのだと思います。
「言ってくれれば直したのに」で終わらせないために
女性にも、伝える責任があります。
不満を言葉にせず、態度だけで察してもらおうとするのは、話し合いとはいえません。
ただ、男性も、
「何かあれば言ってくれればいい」
と待っているだけでは、すれ違いを防げません。
「僕ばかり話していない?」
「今後の生活について、どう考えている?」
「気になることがあれば聞かせてほしい」
自分から確認することも、相手に向き合う姿勢の一つです。
頼りがいとは、女性を引っ張っていくことではありません。
二人の間にある問題から逃げず、対話し、必要なときには自分の考えを示すことです。
女性から「悪い人ではないけれど、将来が見えない」と言われる男性は、魅力がないわけではありません。
まだ、自分の考えや生き方が相手に見えていないだけかもしれません。
婚活で選ばれるために、自分を大きく見せる必要はありません。
まずは、
「自分はどんな人生を送りたいのか」
「どんな夫婦になりたいのか」
「そのために、自分は何を担うのか」
この3つを、自分の言葉で話せるようにしてみてください。
その言葉が、女性にとって「この人との未来なら、一緒に考えていけそう」という安心につながります。
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